昨年度、浜松YEGは創立30周年の節目を刻みました。先輩方が永きにわたり築かれた栄光の歴史を再確認し、今後のあるべき姿を全メンバーで考えた大変意義深い一年でした。見事に開かれた新たな扉の向こう側に、これからいったい何を見出していくのか。ますます変化する社会・経済環境の中、組織の伝統を守りつつも、個人と企業がそれぞれの目的に向かって何を共有してリスタートしていくべきか。キーワードは「根」だと考えました。
生業を受け継いだ、或いは受け継ぐメンバー、起業したメンバー、経営の中枢で多様に活躍するエネルギッシュなメンバーが300名以上。その一人一人にあらためて問いたいと思います。青年経済人としての理想がありますか。今、そこにどれだけ近づいていますか。企業に明確な目標はありますか。社員は同じ気持ちで戦っていますか。常に結果を出し、課題解決に全力で取り組んでいますか。そして浜松YEGに問いたい。組織は綱領を理解し、全うできていますか。この大切な「根＝原点」を今一度見直したい。そう強く思いました。
青年と名乗る35から46歳の我々は、経済人としてやっと地に足を付けたところです。成長のひと時を共に過ごしたあと、壮年・熟年期を迎える中、それぞれが親会をはじめとするさまざまな舞台で活躍し、“地域の真のリーダー”にならなければなりません。地に付けた足の下に張る「根」を見つめ直しましょう。太さ、深さは如何ほどなのか。そして水を与え、栄養ある土をまといましょう。大きく吸収できるのはまさに今しかありません。新たなステージを目指すに足る確かな前進、これを全員で遂げることが本懐であります。
前年度会長並びに実行委員長が率先垂範し、全メンバーが一丸となって周年事業を成功裏へと導いた浜松YEGの力は、紛れもなく全国屈指であると確信します。
そのリスタート、原点に立ち帰ることによって、更に力強く昇華させていきましょう。
